お屠蘇にはこんなに細かい作法があった!?正しい飲み方を解説!
日本の風習というのは一つ一つの動作に対しても正しい作法というものが存在しています。お屠蘇の飲み方ひとつをとってもそうです。
お正月に自宅ならまだしも、挨拶に行ったお宅で出されたときに正しい作法を知らなかった・・・。というのでは恥ずかしいですよね?
そこで正式な作法について詳しく調べてみました。
これで安心!お屠蘇の正式な飲み方とは?
お屠蘇の飲み方については飲む前の段階から順番、注ぎ方、注がれ方についても細かく決まっています。
まず飲む前の準備からです。
- 元日の早朝に汲んだ水で手を清める
- 神棚や仏壇を拝む
頂く前に自分の身を清めることと神様へのご挨拶を忘れてはいけません。
- 飲むときには東の方角を向く
- 右側から注いでもらう
- 二回注ぐ形、三回目に注ぐ
注がれるときには二回注ぐ形をして三回目に実際に注がれます。お屠蘇を注がれるときには盃を胸の高さまで上げることも大切なポイントですよ!
盃は男性なら片手で受けて、女性なら両手で受けます。両手で受けるときには手が「人」という字の形になるように丁寧に受けてください。
- 二回飲む形、三回目に飲む
飲み方としては注がれるときと同じように、二回形だけして三回目に実際に飲みます。
実際に飲むときには、「一人これを飲めば一家苦しみなく、一家これを飲めば一里病なし」と唱えるのが正式です。お屠蘇の飲み方はこのような決まりがあります。
飲み方以外にも決まりが?飲む順番・注ぐ順番は?
更にこれら以外についても決まりがあります。まずはお屠蘇を飲む順番についてです。
一般的には年少者から年長者の順に飲むもので、これは年少者から精気を渡すという意味があるからと言われています。普通のお酒であれば年長者から飲むものですから、これは気を付けたいポイントですね。
ただし、年齢がいくつであっても厄年の人は最後に飲むのが正しい飲み方です。これは家族全員から厄を払う力を与えてもらうためという風に言われています。
注ぐ順番としても一般的な決まりがあり、飲む順番とは逆の順番で注いでいきます。