お屠蘇

知らないと恥ずかしい!お正月の風習|正式な意味と起源は?

元旦の風習といえばたくさんありますよね。おせち料理、お年玉、初詣、門松・・・。ですが正式な意味を知らずに何となくしている、という方も多いのではないでしょうか?

 

お屠蘇についても元日の朝飲むお酒、という認識はあってもどういう意図があって飲んでいるものなのでしょうか?

 

お正月の風習には何かしら縁起の良い意味が込められているものです。詳しく調べてみることにしました。


お屠蘇を飲むことにはどんな意味があるのか?

お屠蘇という言葉について見ていくと、意味についても謎が解けていきます。

 

  • 屠→屠る
  • 蘇→病をもたらす鬼

 

漢字を見ていくとこうなります。ですから、「病をもたらす鬼を屠る」ための飲み物なんですね。屠る(ほふる)というのは打ち滅ぼすということで、病気を持ってくる鬼を退治するということです。

 

お屠蘇にはまた、このような説もあります。

 

  • 屠→邪気を払う
  • 蘇→魂を蘇らせる

 

蘇は蘇ると読みますから、この説も漢字を見るととても納得できますね。この場合ですと邪気払いをして生命力を高めるということになります。

 

ですが意味合いとしては前述のものとほとんど同じだと言えるでしょう。一年間の邪気を払って健康と長寿を願うということで元旦に飲まれるものなんです。

日本由来の風習じゃなかった!?お屠蘇の起源は?

お屠蘇の漢字について見ていくと、中国に由来しているものなのかな?という感じがしますよね。その通りでもともとは日本の風習ではなく、中国に由来するものなんです。

 

中国で始まったのは三国の時代で、お正月に飲むものであったというところは同じです。この風習と意味について考えたのは華蛇という医師だと伝えられています。

 

また、別の説では仙人が考えたものだ、という話もあります。この仙人が住んでいたのが屠蘇庵という洞窟だったからお屠蘇という名称になったという説です。

 

どちらかははっきりとはわからないのですが、それが日本に伝わったのが平安時代です。一般には江戸時代に広まったと言われています。

 

江戸時代までは宮中で行われる正月行事としてしか定着していませんでした。