お屠蘇

お正月に必要な道具・・・何を揃えればいい?正式な形を調査!

お屠蘇を飲もうとするときに、「何で飲めばいいのかな?」と困ったことはありませんか?お正月の縁起ものですからいつも使っている御猪口で飲むというのは気が引けますよね。

 

どんな道具を使うのが正式なのでしょうか?飲み方や飲む順番なども細かく決まっていますが、器に関してもきちんとした決まりがあるんです。

 

これを知っておけば大切なお客様が来ても恥ずかしくありません!

お屠蘇を飲むときはこれを使う|屠蘇器について

お屠蘇を飲むときには屠蘇器という専用の道具が存在しています。屠蘇器はこの様なセットです。

 

  • 銚子
  • 盃(大中小三段重ねのもの)
  • 盃台
  • 屠蘇台

 

四つが一組になって屠蘇台として販売されています。神前の結婚式などで使用するものと同じようなものですね。お屠蘇を飲むときには銚子に水引の銚子飾りというものを結び付けてから使います。

 

 

屠蘇器の素材としては、一番ポピュラーなのは漆器製のものだと思います。ですが金属製や陶磁器製のものもありますので、素材はどれでも大丈夫です。

 

お手入れなどに関して言えば漆器製のものよりも、陶磁器製や金属製の道具の方がしやすいのではないでしょうか。

 

漆器の場合のお手入れ方法は水やぬるま湯で洗い、乾いた後は柔らかい布で拭いてから保管してあげてください。食器洗浄機などを使うと傷がついてしまったり割れてしまったりするので注意が必要です。


屠蘇器にはどうして盃が三つついているの?

ここでこれらの道具についてちょっと疑問に思うことがありませんか?どうして屠蘇器には盃が三つもついているのでしょう?

 

お屠蘇の本当に正式な飲み方は「屠蘇三献」と言われているからです。屠蘇三献では一人が盃を上から順に三つ全てを使って飲むのです。

 

一人が上から順に一つずつ盃を使用して、飲み干してから次の人に回すというものです。

 

でも今では正式な飲み方をしているご家庭でも盃を一つだけ使って飲むという略式の場合がほとんどですよね。この略式の方法の場合真ん中の盃を使います。

 

お屠蘇の道具としての正式な形は盃が三つ、という古来からの風習に基づいて、屠蘇器には今でも盃が三段重ねになっているんです。